サイ・ニュース 2015

普段あまり目にすることのないサイのニュースをまとめてお届けします。

 

■シロサイの亜種、キタシロサイは地球に3頭だけに!

アフリカに生息するシロサイは、約2万頭のミナミシロサイと、僅か3頭のキタシロサイです。2014年から2015年にかけて、高齢のキタシロサイ4頭が次々に死亡し、残る1頭のオスと2頭のメスが、ケニアのオルペジェタ保護区で厳重な警備に守られて暮らしています。唯一のオスは40才を過ぎ繁殖年齢を超えているので、もはやキタシロサイの自然繁殖は不可能となりました。人口受精での繁殖が成功しない限り、キタシロサイは遠からず絶滅してしまいます。

 

 

2015年、南アフリカのサイの密猟数は、前年より僅かに減少

2008年以来、増加の一途をたどる南アフリカのサイの密猟数ですが、昨年の2015年は、1,175頭で、久々に僅かに前年を下回りました。それは喜ぶべきことですが、残念ながら

隣国のジンバブエとナミビアにおいて昨年、サイの密猟数が急増したので、アフリカ全体としては、これまでの最多の1,305頭のサイが殺されたそうです。密猟が南アフリカから周辺国に広がる傾向があるのかもしれません。但し、ケニアでは、保護対策が功を奏したのか、昨年は密猟がかなり減少しました。

 

 

■ネパールは2015年、3度目のサイ密猟ゼロ記録を達成

インドサイと呼ばれるアジアの角1本のサイは、インドの隣国ネパールにも645頭ほど生息し、その大半はチトワン国立公園に暮らしています。ネパールでは日頃から軍隊がサイを手厚く保護していることが知られていますが、そのおかげで、2011年と2013年に続いて昨年2015年も、すべてのサイが密猟の犠牲にならずに済みました。

 

 

 

■スマトラサイが今年5月に出産予定

インドネシアのスマトラ島のWay Kambas国立公園の保護区内で、現在6頭のスマトラサイが飼育下にありますが、今年の5月に出産の予定があります。サイのなかでは最も小さく、体毛が生えて原始的な種と言われているスマトラサイは、野生で100頭ほどしか残っていないので、これはとても貴重な新しい命です。

 

 

16年ぶりに海外から日本の動物園にクロサイがやって来た!

クロサイは、1999年にハワイのホノルル動物園から、広島の安佐動物園にオス1頭が来て以来、海外から日本の動物園への移動がなく、日本では新しい血統の導入が強く望まれていました。そして昨年、ドイツから2頭のクロサイの導入が実現しました。ベルリン動物園から横浜のズーラシアに1頭、ライプチヒ動物園から大阪の天王寺動物園に1頭、いずれもまだ子供のメスです。

 

 

ライプチヒ動物園からやってきたクロサイのサミア(♀2才)

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