ゾウとマサイと森の共存に向けて 〜養蜂プロジェクト概要〜

 

2014/12

蜂箱を使ったエコフェンスプロジェクトをはじめました。蜂を避けるゾウの行動からアイディアが産まれたエコフェンス。ゾウの畑荒らし予防。村人の現金収入、森の伐採阻止を目的とした人間とゾウの共存プロジェクトです。密猟阻止には地元の人々の協力が不可欠です。そのためにもゾウ被害で悩む地域の人々の生活向上はゾウ保護の重要な鍵になってきます。ゾウと人間の共存に向けての取り組みです。

 

アフリカゾウは地球上で最も共存が難しい動物と言われ、アフリカ各地で人との共存が大きな課題になっています。ゾウは人の生活地域に入ると大きなダメージを与えてしまいます。最も被害が多いのは野生動物保護区付近の村やゾウの移動ルートにある村の畑です。ゾウが好む作物のメイズ(とうもろこし)は東と南部アフリカ広域に渡っての主食であり、多くの人がメイズ畑からの収穫に頼っています。しかし、1年の収穫を一晩で食い荒らされたり、村民にとって深刻な問題になっています。害獣視が強く、保護に対する理解が少ないです。密猟阻止において、地元の人の協力は必要不可欠なので、害獣問題への取り組みは重要です。     

 

蜂箱をフェンスに使うプロジェクトはここ数年ケニアで試され、効果が認められています。アフリカゾウのアフリカミツバチに対する行動が研究された結果(L.King)、ゾウはミツバチを本能的に嫌がり、避ける行動に出ることが判明しています。その研究から蜂箱を畑の周りに囲むフェンスに用いるというアイディアが生まれました。それをマサイマラ周辺で村民とゾウの衝突が集中する地域に取り入れていくプロジェクトです。

 

私たちの活動地域はケニアのマサイマラ保護区西部との境界線沿いの被害が多い集落が対象です。ここにはニャクエリという昔から地元のマサイにとって神聖な森があり、ゾウにとっても繁殖期や食糧で必要な森です。この森を今マサイは現金収入を作るために伐採しています。そのため、「ゾウ被害」「森林伐採」「現金収入」が共存の鍵になります。「蜂箱フェンス」はゾウによる作物被害を防ぐ試みであり、同時にハチミツ収穫から現金収入も得られるので、村民の生活向上にもつながり、神聖の森を伐採する必要が減ります。

アフリカゾウの涙は対象地域の参加希望の村人に蜂箱をレンタル方式で提供します。養蜂の技術とマネージメントのノウハウを伝えて一緒にビジネスとして運営して行きます。ハチミツを収穫し、収入が入ったら村人は自分が運営する蜂箱を買い取り自分の物にしていくというシステムです。ハチミツはケニア国内で販売の予定です。返済された資金は、新しい地域で同じ形式でこのプロジェクトを広めるため、新しい蜂箱を購入するのに使われます。

 

 

皆さまのご協力よろしくお願い致します!